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備忘録的なものです。時々職場の技術者ブログにも転記してますが、メインはこちらで。

【Subversion】誤コミットの取り消し(svnadmin dump | svndumpfilter exclude)

■概要

バージョン管理ツールでは、誤ってコミットしてしまった場合でも履歴から復元できてしまうため、その取り消しが課題になりがちです。
今回はSubversionにコミットしてしまったファイルを指定してリポジトリから消したい、というモノへの対応方法を記載します

■作業メモ

※事前に利用者に利用停止を呼びかける、アクセス権を一時的に停止するなどしてsvnの利用を止めたうえで下記作業を行います。

1. 現在のリポジトリから除外パスを指定してダンプファイル作成
svnadmin dump /path/to/repository | svndumpfilter exclude \
/doc/derete/file1.txt \
/doc/delete/directoryname/ \
> /path/to/backup/repos.dump

# 除外パスに日本語ファイル名(ここではSJIS)を含む場合にエラーとなる場合、環境変数文字コードを一時的に設定します

LANG=ja_JP.SJIS
LC_ALL=ja_JP.SJIS
2.元のリポジトリのバックアップ

# リポジトリをリネームしてバックアップを取得。
mv /path/to/repository /path/to/repository.bak

3.リポジトリの新規作成

# 同じ名で作成します。
# 既存のリポジトリの作成方法に従ってください。
svnadmin create /path/to/repository

4.ダンプファイルのリストア

最初に作成したダンプファイルを上記で新規作成したリポジトリにリストアします。
svnadmin load /path/to/repository < /path/to/backup/repos.dump

5.hooksやconfファイルの反映

/path/to/repository/hooks
/path/to/repository/config
など初期設定以後設定追加している場合は、バックアップより認証情報等を書き戻します
例)

rm -rf /path/to/repository/conf
cp -rp /path/to/repository.bak/conf /path/to/repository/conf
6.リポジトリからの再チェックアウト

これで過去のリビジョンから該当ファイルを取り出すことはできなくなりました。
(コミットログ上にはファイルのコミット情報は残りますが、履歴から開こうとするとエラーとなります)
念のため再チェックアウトを利用者に依頼します